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シーリング工事の打ち替えと増し打ちの違い|選び方と注意点

マンションやビルの外壁改修では、目地やサッシ周辺などのシーリング工事が必要になることがあります。

シーリング材は、建物の目地や接合部において、雨水の侵入を防ぐとともに、部位に応じた動きに追従する役割を担います。

経年劣化によって、ひび割れ、剥離、破断、硬化などが発生した場合には、状態に応じた補修や更新を検討します。

代表的な方法が「打ち替え」と「増し打ち」です。両者は既存シーリング材の扱いが異なるため、施工箇所や劣化状況に応じて判断する必要があります。

1.シーリングの打ち替えとは

打ち替えは、既存のシーリング材を撤去し、必要な下地処理を行ったうえで新しいシーリング材を充填する方法です。

外壁目地などで既存シーリング材の更新が必要な場合に検討されます。

施工では、既存材の撤去、目地の清掃、必要な養生、プライマーの塗布、新しいシーリング材の充填、表面仕上げなどを適切に行います。

ただし、実際の施工手順は目地形状、材料、施工仕様によって異なります。

打ち替えで確認したいポイント

  • 既存シーリング材を適切に撤去できるか
  • 目地の幅や深さが仕様に適合しているか
  • 目地底の状態やバックアップ材の有無
  • 使用するシーリング材と下地の適合性
  • プライマーや充填方法などの施工条件

既存材を撤去する工程があるため、撤去時に外壁材などを傷つけないよう注意することも重要です。

2.シーリングの増し打ちとは

外壁目地へシーリング材を充填するコーキング打設の様子

増し打ちは、既存のシーリング材を残した状態で、その上から新しいシーリング材を施工する方法です。

既存材を撤去することが難しい箇所や、部位の構造・仕様などから増し打ちが適切と判断される箇所で検討されます。

ただし、単に既存材の上から新しい材料を塗り重ねればよいわけではありません。

既存材の状態、新旧材料の適合性、十分な接着面を確保できるか、必要な厚みを確保できるかなどを確認する必要があります。

増し打ちで確認したいポイント

  • 既存シーリング材の劣化状況
  • 新しい材料との適合性
  • 接着に必要な面が確保できるか
  • 必要な厚みと仕上がり形状
  • サッシ周辺など、部位の構造に適した施工方法か

既存材の劣化が著しい場合や、必要な接着面を確保できない場合などは、増し打ちでは適切な性能を確保できない可能性があります。

3.打ち替えと増し打ちの比較

打ち替えと増し打ちは、既存材の扱いと主な作業内容が異なります。どちらの方法が適切かは、施工部位、既存材の状態、設計仕様、メーカーの施工要領などによって判断します。

比較項目 打ち替え 増し打ち
既存材 原則として撤去 原則として残す
主な作業 撤去・下地処理・新規充填 既存材の確認・下地処理・追加充填
適用判断 既存材の更新が必要な場合など 既存材を残す仕様が適切な場合など
主な注意点 撤去時の損傷、目地形状、充填条件 既存材との適合性、接着面、厚み
費用への影響 撤去・処分工程などが必要 撤去工程を省ける場合がある

4.打ち替えと増し打ちは何を基準に選ぶ?

マンション外壁の修繕工事で目地やシーリングを確認する現場

方法を選ぶ際は、費用の差だけでなく、施工部位の構造と既存材の状態を確認することが大切です。

外壁目地の場合

外壁材同士の目地では、既存シーリング材の劣化状態や目地形状を確認し、更新方法を検討します。

既存材の性能が低下している場合などは、打ち替えが検討されます。ただし、外壁材や目地の構造、施工条件によって判断は異なります。

サッシ周辺の場合

サッシ周辺では、既存シーリング材の位置、サッシの納まり、防水上の構造などを確認する必要があります。

既存材を撤去することで防水上のリスクが生じる部位などでは、安易な撤去を避け、設計仕様や適切な施工方法を確認します。

劣化が進行している場合

シーリング材に破断や大きな剥離などが見られる場合は、表面だけを補修する方法で十分か慎重に判断します。

必要に応じて、専門業者による調査や、既存材の状態に応じた改修仕様の検討を行いましょう。

5.シーリング工事の品質を左右する施工管理

シーリング工事では、材料の選定だけでなく、下地処理や充填方法などの施工管理も重要です。

特に確認したいのは次の項目です。

  • 下地処理:目地内の汚れ、ほこり、油分などを適切に除去する。
  • プライマー:使用材料や施工仕様に応じて、指定されたプライマーを適切に塗布する。
  • 充填:空隙や気泡が生じないよう、施工仕様に沿って充填する。
  • 目地形状:指定された幅・深さ・厚みなどを確保する。
  • 養生と硬化:指定された条件を守り、必要な硬化時間を確保する。
  • 記録と検査:施工状況や重要箇所を記録し、仕上がりを確認する。

現場では、材料メーカーの施工要領や設計仕様を確認し、条件に合った方法で作業することが重要です。

シーリング工事でよくある質問

打ち替えと増し打ちでは、どちらが長持ちしますか?

施工方法だけで一律に判断することはできません。既存材の状態、材料の適合性、目地形状、施工品質などが耐久性に影響します。施工箇所に適した仕様を選び、正しく施工することが大切です。

増し打ちなら必ず工事費用を抑えられますか?

既存材の撤去工程を省ける場合は、費用を抑えられる可能性があります。ただし、施工条件や必要な下地処理、使用材料などによって費用は異なります。価格だけでなく、必要な性能を確保できる方法か確認しましょう。

シーリングの劣化はどのように確認できますか?

ひび割れ、剥離、破断、硬化、隙間などが代表的な確認項目です。ただし、外壁の高所や危険な場所を無理に確認するのは避け、必要に応じて専門業者に調査を依頼してください。

まとめ

シーリング工事の打ち替えは既存材を撤去して新しい材料を充填する方法、増し打ちは既存材を残して新しい材料を施工する方法です。

どちらを採用するかは、目地やサッシ周辺の構造、既存材の状態、材料の適合性、設計仕様などを踏まえて判断する必要があります。

ラボメン株式会社では、マンションやビルの改修に伴うシーリング工事に対応しています。施工内容については、建設事業のご案内をご覧ください。

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